みんな邪魔/真梨幸子

最近読んだ本、『みんな邪魔』。


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『殺人鬼フジコの衝動』が面白かったので、この本も読んでみた。


イヤミス濃度120%の本作。
(イヤミスとは、イヤ~な汗をかくミステリーの事)

この著者は、人間のドロドロした心理描写や、グロテスクな写実を得意としていて、
この作品にも勿論そんな要素がたっぷり含まれている。


心は少女のままの、「更年期少女」のおばさんたち。
少女マンガとそのファンクラブ活動だけを生きがいにしていて、
実生活はそれぞれ荒んでいる。


あまりのえげつなさ、痛ましさに心を抉られるようだった。

特にミレーユの話は、最低に醜悪だった。


グロい、グロすぎる。
腕がもげたり、血が噴き出したりする訳ではない。
心象的にグロいのだ。


なのに面白くて、いや、だから面白いとでもいうのか、ページを進める手が止まらず、
一晩で読破してしまった。

『ラストに騙される』と帯で煽っていた割に、オチは途中で読めてしまって、
ミステリーとしては面白くないけれど、
このドロドロ感、突き抜けた不快さが逆に痛快。

苦い膜が喉にぬたーっと残るような、読後感の悪さがまた堪らない。


ドロドロ系小説が好きな方には一読の価値有り。
[ 2012/06/03 20:22 ] 小説 | TB(0) | CM(0)

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